2021研究シーズ集_211012
91/146

電池の未来は明るいよ実用化に向けた課題実用化イメージ、想定される用途高いイオン伝導率と化学的・電気化学的安定・センサ/ウェアラブルデバイス用超小型電性を備えた酸化物固体電解質(材料)の開発源・定置型電力貯蔵システム用大型電源正極・負極材料と固体電解質間での強固な固体間界面形成技術(プロセス)の開発・車載用中型電源 など固体ならでは電池構造(積層化、等)の実現企業等への提案化学的に安定で取扱いが容易な酸化物材料を使い、優れた安全性・信頼性を備えた全固体電池の実現に挑戦しています。この技術にご興味がありましたらご連絡ください。電気・電子情報工学系 クリーンエネルギー変換研究室http://www.cec.ee.tut.ac.jp/キーワードキーワード全固体電池、酸化物固体電解質、電極複合体、共焼結プロセス、エアロゾルデポジション(AD)法−082−研究段階研究段階基礎基礎実証実用化準備実証実用化準備環境・エネルギー環境・エネルギー酸化物系全固体電池の研究開発電気・電子情報工学系稲田 亮史 准教授研究者情報:https://researchmap.jp/read0061241概要電気自動車・燃料電池自動車等のクリーンビークルや自然エネルギー発電分野、更にはセンサ・ウェアラブルデバイス等での利用も見据え、次世代型二次電池の高安全化・低コスト化・高性能化・高信頼化に資する研究開発を幅広く展開しています。優位性従来技術・可燃性の電解液を使用するため、液漏れや・液漏れや破裂、発火の恐れがなく、安全破裂、発火の恐れがあります。性・信頼性の抜本的向上が図れます。・電解液と正極・負極との間で副反応があ・化学的に安定な酸化物を使用するため、取り、高温では電池性能が劣化しやすくなりり扱いが容易で高温でも安定動作が可能でます。す。特徴現行のリチウムイオン電池が抱える課題(下記)を克服する「酸化物系全固体電池」の研究に取り組んでいます。キーマテリアルとなる酸化物固体電解質(酸化物イオン伝導体)の性能向上や薄型成型技術、更には正極・負極材料との一体化(固体間界面形成)技術に関する検討を進めています。【現状のリチウムイオン電池の課題】・可燃性の電解液を使用するため、液漏れや破裂・発火の恐れがある。・電解液と正極・負極材料との間で副反応があり、特エネルギー密度の更なる向上が必要(特に車載電源用途)、高コスト(資源的制約)、等。に高温環境下において電池の安定動作が困難。【高性能Li+、 Na+伝導性酸化物固体電解質の開発】

元のページ  ../index.html#91

このブックを見る