2021研究シーズ集_211012
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無線通信資源の逼迫を解決する実用化イメージ、想定される用途・無線電力伝送中の通信、電波センシング中の通信を可能にします。・開発したフィルタを利用することで、ドローンなどの小型移動体が連携する無線ネットワークへの適用が可能だと考えています。企業等への提案帯域内全二重にご興味をお持ちの企業の技術相談や、共同研究等をご検討の際にはご連絡ください。電気・電子情報工学系 ワイヤレス通信研究室http://www.comm.ee.tut.ac.jp/wc/実用化に向けた課題・理論、シミュレーション、実験での検証・電波環境の変動に対するロバスト性の評価優位性・送受信機の非理想性を解析的に分解・再構成することで、高精度・高速・低計算量に干渉除去を達成広帯域なアイソレーションを実現するアンテナ構成(上)と700MHz帯での試作機(下)ソフトウェア無線機を利用した帯域内 全二重通信システムのテストベッドキーワード帯域内全二重、自己干渉除去、送受信機の非理想性、適応信号処理−066−研究段階基礎実証実用化準備情報・通信帯域内全二重通信システムに関する研究電気・電子情報工学系宮路 祐一 助教研究者情報:https://researchmap.jp/Miyaji概要ワイヤレスデバイスが爆発的に増大し、無線通信資源が逼迫しています。無線通信資源の逼迫を解決するために、帯域内全二重通信システムの研究・開発を行っています。帯域内全二重を実現するには、送受信機の非理想性を考慮した干渉除去の仕組みが必要です。高精度・高速・低計算量な干渉除去手法を提案します。従来技術・従来の送受信機の非理想性を考慮した干渉除去手法は、計算コストが高く、収束特性が悪い特徴【自己干渉除去技術に関する成果】(1)アンテナ・アイソレーション二つの3素子八木・宇田アンテナをそれぞれ送受信アンテナとして用いることで小形平面化し,指向性メインローブが相反するように配置し、さらに一つの寄生素子を追加することで広帯域化を実現しました。(2)ディジタル信号処理を応用したアナログ干渉除去フィルタ発振器の位相雑音によって生じる干渉除去性能の劣化を軽減するために、新たな送受信機構成を提案しました。また、その送受信機構成で高精度に干渉を除去するアナログ干渉除去フィルタを開発しました。(3)ディジタル干渉除去フィルタベースバンド段で自己干渉を除去するために、RF段での増幅器やミクサを考慮した非線形特性を再現するディジタル干渉除去フィルタを開発しました。高精度・高速・低計算量な干渉除去フィルタを実現しました。

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