2021研究シーズ集_211012
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複数種類のガスを      1チップで同時計測 実用化イメージ、想定される用途・環境計測機器用センサ・車載バッテリー等の健全性モニタリング・ガス(ニオイ)による機器の故障予測・施設園芸(植物工場)のモニタリング・介護、見守り分野への応用展開企業等への提案単にガスやニオイを数値的に捉えるのではなく、ビッグデータとして解析する事で「傾向をつかむ」「全体の状態を把握する」のが本センサの特徴です。共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。エレクトロニクス先端融合研究所 集積化バイオセンサ・MEMSグループhttp://int.ee.tut.ac.jp/bio/開発コンセプト:1チップで複数種のガスを検出実用化に向けた課題・特性可変型分子ふるいのガス透過特性検証・各種ガス対応した出力画像を用いた深層学習の結果検証・センサ部以外に必要となる計測システムの開発キーワードガスのマルチモーダルセンシング、検出選択性、感度、 画像出力型ガスセンサ、分子ふるい、深層学習−062−研究段階基礎計測・制御 実証実用化準備環境計測のためのマルチモーダルガスセンシング技術の創出エレクトロニクス先端融合研究所野田 俊彦 准教授研究者情報:https://researchmap.jp/TOS概要環境計測の分野では光、音、温度、圧力、加速度といった複合情報を統合的にとらえるマルチモーダルセンシングが有用です。複数のガス成分(=におい)を統合的にとらえること、いわばガスのマルチモーダルセンシングが実現できれば、環境計測分野での新たな展開が見込めます。優位性従来技術・単一ガスを高感度、高い選択性で検知する・複数種類のガスを1チップで同時計測可ため複数のガス成分を統合的に捉えられな・画像出力型センサの出力を深層学習するこいとにより、非理想環境下での計測にも対応特徴本研究では、ガスの検出選択性や感度だけにとらわれることなく、様々なガスを幅広く検出可能なセンサシステムを開発しています。ガスの透過特性を制御する素子を新たに開発し、AIを活用した信号処理を導入することで、マルチガスセンシングを実現できます。【マルチモーダルガスセンサの概要】・画像出力型ガスセンサ(各ガスに対応した画像を出力)・特性可変型分子ふるい機構を搭載 (1つのセンサがあたかも複数のセンサとして動作)⇒ 1チップで複数種のガスを検出《マルチモーダルガスセンサ使用のメリット》・複数種類のガスを1チップで同時計測可能⇒複数のガスセンサが不要なため、 非理想環境(夾雑物、湿度など)でもガス計測可能・分子ふるい機構と深層学習により多様なガスに対応⇒AI活用に対応した信号処理が可能

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