2021研究シーズ集_211012
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微小金属異物を      超高感度で見つけます 高感度磁気センサアレイ実用化イメージ、想定される用途・食品パック、医薬品内金属異物検出装置・Liイオン電池部材など工業用金属異物検出装置・配管やタンクなどの傷の非破壊検査装置・超低磁場MRI異物検査装置 など企業等への提案愛知県「知の拠点事業第一期重点プロジェクト」の成果を基にさらなる研究開発を進めています。この技術に興味をお持ちの企業の技術相談や共同研究の検討をお待ちしております。エレクトロニクス先端融合研究所 バイオセンシング応用研究室https://chem.tut.ac.jp/squid/実用化に向けた課題・検出可能な金属異物サイズのさらなる微小化磁気センサのノイズレベル低減 など優位性・水分、温度の影響を受けずに検出可能です。検査物との距離を近づけると10μmオーダーの金属異物が検出でき、フィルムや医薬品も適用可能食品用金属異物検査 検出感度工業用金属異物検査検出波形キーワードSQUID磁気センサ、高温超伝導薄膜、微小金属、異物検出−060−研究段階基礎実証実用化準備工業用金属異物検査装置計測・制御 SQUIDを用いた金属異物検出技術の開発エレクトロニクス先端融合研究所田中 三郎 教授研究者情報:https://researchmap.jp/squid3636概要超伝導現象を利用したSQUID(Superconducting QUantum Interference Device) 磁気センサは地磁気の10億分の1の微小磁場検出が可能です。高温超伝導薄膜を用いたSQUIDは液体窒素(-196℃)で冷却するだけで動作し、私たちはSQUID磁気センサの新しい分野への応用技術の研究を行っています。従来技術・食品内金属異物検出技術の渦電流方式は水分や温度で感度が変化、X線方式は被曝による食品のイオン化や食味の低下の恐れがあります。特徴医薬品・食品・リチウムイオン電池正極材などの中に含まれる金属異物を超高感度で検出できる技術および装置の開発を行っています。金属異物は磁化されて、残留磁化を超高感度磁気センサで検出します。【研究成果】1.食品金属異物検出装置Φ0.5mmの金属異物を搬送速度20m/分、製品高さ100mmまで検出可能です。2.工業用金属異物検査装置Liイオン電池などの製造工程で数10μm程度の微小金属検出が課題となっていますが、試作機では、Φ18μmの金属異物を搬送速度100m/分、製品高さ数mmまで検出可能です。

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