2021研究シーズ集_211012
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機械工学系 環境熱流体工学研究室https://tfelab.jp/http://www.me.tut.ac.jp/~takashi/研究者情報:https://researchmap.jp/read0019028横方向および斜め方向加振での破断時の液体ジェットの代表的なフラッシュ写真(液体:エタノール)実用化イメージ、想定される用途・溶融原料からの球状固体粒子の製造、標準粒子の生成、球状食品等の製造 (例:半田ボール、粉末冶金の原料、ショットピーニング用粒子、インクジェット塗料)企業等への提案液体の噴出・噴霧にご関心のある企業の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。実用化に向けた課題・噴出液体の特性に合わせたノズル径や噴出条件、加振条件などの最適条件を検討する必要があります。優位性・ノズル軸対称Rayleigh モードの周波数の約1倍から2倍程度までの周波数範囲では、加振に同期して均一な液滴へと分裂し、大きな余滴の生成も少なく、生成液滴径のばらつきも小さくなります。−031−キーワード界面ダイナミクス、液体ジェット、ブレークアップ、 均一液滴生成、揺動ノズル、斜め揺動研究段階基礎概要微固体粒子は一般に原料を溶融して融液滴とし、これを凝固させて製造されています。大きさの揃った粒子の効率的製造のため均一な液滴を連続生成する簡単な技術が求められています。小本研究では、エタノールを供試液体とした微小振幅での加振実験の結果、斜め方向加振された液体噴流はノズル内径と同径の液柱に対する軸対称Rayleigh モードの周波数の約1倍から2倍程度までの周波数範囲において加振に同期して均一な液滴へと分裂することを確認しました。な従来技術・液体噴出ノズル孔を長円形にして規則的な球分裂させ、連続生成も期待されますが、ノズル製作が煩雑で好適な液体噴出速度の範囲が必ずしも広くありません。状特徴固【研究成果】微小振幅で斜め方向に加振されたノズルから静止雰囲気中に鉛直下向きに噴出された円筒状の体平滑液体噴流の分裂過程を、エタノールを供試液体として行った実験の結果、次のことを確認しました。1.液体噴流はノズル内径と同径の液柱に対する軸対称Rayleigh モードの周波数の約1倍から2倍粒程度までの周波数範囲において加振に同期して均一な液滴へと分裂する。2.液体噴流がより速やかに分裂し、大きな余滴の生成が少なく、かつ生成液滴の径のばらつきも小さかった。子更に、表面張力の大きな水や動粘度の大きなプロピレングリコール水溶液でも同様に実験観察を行い、ノズルの斜め方向加振が平滑液体噴流の分裂による均一液滴の生成に有利であることを確認しました。生成ができます実証実用化準備計測・制御 斜め方向加振による液体噴流の規則分裂と 均一液滴の生成機械工学系鈴木 孝司 准教授

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