2021研究シーズ集_211012
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安価なマーキン実用化イメージ、想定される用途グ・神経科学、医学・生理学のマーキングツール・めっき、電池などの電気化学手・入れ墨 やマイクロチップに代わる超微細なIDタグ法企業等への提案メッキ、微細加工技術を持つ企業、神経電極の販売企業、この技術にご興味をお持ちの企業との技術相談や共同研究をお待ちしております。 エレクトロニクス先端融合研究所視覚神経科学研究室http://www.eiiris.tut.ac.jp/koida/実用化に向けた課題・電圧による離脱制御の最適化・意図しない離脱の防止・生体へのダメージの評価−017−キーワード神経生理学、マーキングツール、高分解能、低侵襲性、 めっき、電気刺激、電気分解、再現性研究段階基礎実証実用化準備実証実験結果加工・処理針の端点が分離できる電極プローブエレクトロニクス先端融合研究所鯉田 孝和 准教授 研究者情報:https://researchmap.jp/kowakoida概要高 神経生理学では脳に金属電極を刺入し電位活動を測るとともに、記録部位を正確に特定するため にマーキングを行います。既存の手法は分解能が細胞サイズより10倍粗く、組織を破壊し分 てしまうなどの問題がありました。本技術はめっきと電気分解を応用し高分解能と低侵襲性を兼ね備えた革新的マーキング手法です。 解優位性従来技術 ・分解能が100μm程度と粗く、記録部位 ・10µm以下の細かさでマーキングでき、視能の細胞を特定できないので再現精度に問題認できるため高い再現精度が確保できま がありました。す。・材料は金属の二重めっきで安全安価です。で 特徴本技術はめっきと電気分解を応用することで高分解能と低侵襲性を兼ね備えた革新的マーキン低グ手法です。侵あらかじめ先端に特殊な貴金属二層めっきを施した金属電極を生体内に刺入して電位を記録します。その後、微弱な電流を流すことで下層のめっきが選択的に電気分解し、上層の襲金属が電極本体から離脱します。その結果記録端点がマーキングとなります。離脱した点は後処理不要で視認でき、記録部位を高い精度で特定することができます。電流印加による性生体や細胞へのダメージは生じません。利用する素材は安価で生体適合性もよく、加工も簡便です。、・電極位置が10倍(100μm⇒10μm)の細かさで特定できます。・生体に安全、安価で、既存のどの金属電極にも適応可能です。・離脱部に薬剤投与やラベル物質によるIDの埋め込み可能です。

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