2021研究シーズ集_211012
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建築・都市システム学系 地盤力学研究室http://www.geomech.ace.tut.ac.jp/実用化イメージ、想定される用途・個別の斜面条件を考慮した到達距離評価による設計・維持管理の合理化・被災事例分析や実験的検討、DEMによる数値解析的検討によって得られる崩壊土石の運動メカニズムに基づく到達距離の簡易評価法の開発企業等への提案斜面災害に関する技術相談、この技術にご興味をお持ちの企業・自治体等の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。砂の衝撃変形挙動の再現急傾斜地の斜面崩壊で生じる不飽和崩壊土砂モデル実用化に向けた課題・斜面崩壊直後の情報収集とその再現解析による数値解析手法の妥当性の確認優位性・土砂移動現象に対するDEMパラメータ設定法の提案:エネルギー減衰効果を適切に考慮。・急傾斜地の斜面崩壊で生じる土中水分量が少ない不飽和崩壊土砂モデルの開発:到達距離の過大評価を改善。斜面表土上の落石の運動挙動の再現岩塊群の斜面流動・堆積挙動−131−キーワード斜面崩壊、土砂崩壊、岩盤崩壊、落石、到達距離、衝撃、エネルギー減衰、落石シミュレーション、個別要素法、DEM研究段階基礎実証実用化準備建築・社会インフラ 崩壊土石の到達距離評価技術の開発建築・都市システム学系内藤 直人 助教研究者情報:https://researchmap.jp/naitonaoto概要斜落石や土砂・岩盤崩壊から人命・資産・交通ネットワーク(道路や線路)を守るために斜面防災工を戦略的に維持管理することが重要課題となっており、その課題解決のためには土砂・落石・岩塊群といっ面た崩壊土石の適切な到達距離評価が必要不可欠です。私たちは、斜面表土や崖錐堆積物による崩壊土石のエネルギー吸収効果や、地形条件によるエネルギー吸収効果を実験的・数値解析的に明らかにし、運動メカニズムに基づいて崩壊土石の到達距離を適切に評価することを目指しています。防従来技術・現行の設計式は土の変形に伴うエネルギー減災衰効果を十分に反映できていない。・落石や斜面崩壊などの土砂移動現象を再現可能なツールとして個別要素法(DEM)解析が普及し始めているがパラメータ設定が難しい。対特徴私たちが提案している個別要素法(DEM)パラメータの設定法を用いることで、実規模スケールの落体策が砂に衝突した際の衝撃現象や、斜面表土上の落石の運動挙動を再現可能となりました。また、急傾斜地の崩壊土砂を評価するために開発したDEM不飽和土モデルは、斜面流下実験結果を再現できるだけでなく、地盤の粘着力と斜面の安定性との関係を表す理論式と一致する結果も得られています。本研究ののDEMモデルは土砂移動現象を再現するという観点で信頼性の高い解析モデルであると言えます。合理化を図ります

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