2021研究シーズ集_211012
109/146

  希土類マンガナイトを基礎とした新しい化合物を作り出しています実用化に向けた課題・セラミックスであるために衝撃に弱く壊れやすく、アルカリ土類金属との化合物は水と反応しやすい。優位性・遷移金属を増やしたり、希土類を変えることで、これまでとは異なる特性を示すことがあります。キーワードキーワードキーワードキーワード希土類マンガナイト、ペロブスカイト−100−研究段階研究段階研究段階研究段階基礎基礎基礎基礎実用化イメージ、想定される用途・今のところ巨大磁気抵抗効果が最も有力視され、想定される用途はHDDのヘッド素子などです。企業等への提案この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。応用化学・生命工学系 機能触媒システム工学研究室実証実用化準備実証実用化準備実証実用化準備実証実用化準備材料・ナノテク材料・ナノテク材料・ナノテク材料・ナノテクセラミックス新物質の合成応用化学・生命工学系佐藤 裕久 助教研究者情報:https://researchmap.jp/hs009概要ペロブスカイトやその関連構造をもつ化合物は、触媒的、磁気的や電気的特性について古くから研究されています。それら化合物の中で希土類マンガナイトは、電極材料の候補としてや近年巨大磁気抵抗効果について注目されています。従来技術・使われている元素が希土類はLaなど一部に限られていたり、遷移金属は2種類までのものが多い。特徴希土類マンガナイトを基本として、希土類をアルカリ土類金属に置換したり、マンガンの位置を他の遷移金属などに置換したりした新規の複合酸化物の合成を行っています。希土類マンガナイトはペロブスカイト構造を有しており、この構造の化合物は数多くの組み合わせが可能な事で知られています。そのため置換する遷移金属は、今まで報告のない元素について行っており、これまでにいくつかの新しい化合物の合成に成功しています。現在、卑金属元素などで置換した化合物が合成できないか試みていますが、化合物の結晶子径を細かくすると転移温度が上昇するという現象が見られています(図1) 。これまでの化合物では結晶子径を細かくすると転移温度は低下していることから、なぜ上昇しているかを究明しています。

元のページ  ../index.html#109

このブックを見る