2021研究シーズ集_211012
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様々な機能性高分子材料を         生み出します 実用化に向けた課題・適用可能モノマーの範囲の拡大・重合の高速化優位性・光重合専用の開始剤や金属触媒を用いず、室温で光を照射するだけで、構造の制御された高性能な高分子材料を得ることができます。キーワードキーワードキーワードキーワード光精密ラジカル重合、分子量制御、ニトロキシルラジカル誘導体−098−研究段階研究段階研究段階研究段階基礎基礎基礎基礎特徴ニトロキシルラジカルの1つである2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-オキシル(通称 TEMPO)の種々の誘導体を光精密ラジカル重合の制御剤に用いて、新奇な構造や機能をもつ高分子材料を開発しています。例えば、異種の重合様式で得られた高分子セグメント同士が、TEMPOを介して結合したブロック共重合体を合成しています。このような高分子は、セグメント結合部位での分解が可能な機能性界面活性剤やインテリジェント材料として役立ちます。また、分子量の制御された高分子材料の合成には、私たちが開発した光精密ラジカル重合法を用いており、以下のような特徴があります。・局所的な重合の制御が可能・室温で重合が進行する・熱に弱いモノマーの重合を制御できる・光重合専用の開始剤が不要・金属触媒を使用しない・オーダーメードな構造の高分子設計が可能実用化イメージ、想定される用途・コーティング材、粘接着材、分散材、成形材、エラストマー、界面活性剤、改質剤、医用材料など企業等への提案この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。どうぞお気軽にお問い合わせください。応用化学・生命工学系 超分子化学研究室実証実用化準備実証実用化準備実証実用化準備実証実用化準備材料・ナノテク材料・ナノテク材料・ナノテク材料・ナノテク光精密ラジカル重合を用いる高分子の設計と合成応用化学・生命工学系吉田 絵里 准教授研究者情報:https://researchmap.jp/Eri_Yoshida概要安定ラジカルによる光リビングラジカル重合を用いて、機能性高分子材料を設計しています。構造の制御された高性能な高分子を“光精密ラジカル重合”で合成しています。高分子の分子量の制御剤は、安定なニトロキシルラジカルで、イオン反応に対する安定性を利用して、さまざまな誘導体に変換することができます。従来技術・構造の制御された高分子を、光重合で合成することが困難でした。

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