2021研究シーズ集_211012
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実現します 応用化学・生命工学系 伊津野・原口研究室(機能性高分子化学研究室)https://chem.tut.ac.jp/chiral/実用化イメージ、想定される用途・医薬品、農薬品および中間体合成・医薬品、農薬品および中間体の精製・分離・フロー反応におけるカラム充填剤・水中で使用する機能性高分子の研究・開発企業等への提案本技術にご興味をお持ちの企業ならびに共同研究等のご検討の企業はお気軽に技術相談をご利用ください。水系反応に適した高分子固定化触媒の特徴実用化に向けた課題・固定化触媒の反応性の向上・固定化触媒の再使用性の向上−097−キーワードキーワードキーワードキーワード高分子触媒、不斉反応、有機分子触媒、環境調和型反応、フロー合成研究段階研究段階研究段階研究段階基礎基礎基礎基礎実証実用化準備実証実用化準備実証実用化準備実証実用化準備材料・ナノテク材料・ナノテク材料・ナノテク材料・ナノテク高分子固定化不斉触媒の開発と不斉反応への応用応用化学・生命工学系原口 直樹 准教授 研究者情報:https://researchmap.jp/naokiharaguchi概要環 光学活性なアルコールやアミンなどの有機化合物は、医薬品などの合成原料として非常に重要な物質です。これらをより効率的に合成するために、様々な不斉反応の開発に取り組んでいま境 す。特に、環境に配慮した不斉反応を実現するために、高分子固定化不斉触媒やフロー合成システムの開発を行っています。に優位性従来技術 ・簡便な固定化触媒の合成・固定化触媒の合成が煩雑配・金属不使用、水系、常温などの環境配慮型・環境に負荷がかかる合成 合成・触媒の簡便な回収および再使用が可能・触媒の回収・再使用が困難慮 特徴し 触媒的不斉反応を効率的に行うための高分子固定化不斉触媒を設計・開発しています。【研究成果】た 1.従来行われてきた有機溶媒中での不斉反応に加えて、水系で使用可能な高分子触媒の設計・開発を進めており、スルホン酸塩を導入した高分子が有効であることを見出しました。2.従来の高分子触媒を合成する際に必須となっていた触媒の修飾が不要となる新規触媒固定化法不 を開発しました。3.これらの高分子固定化触媒を不斉反応に使うと、「高分子の網目の中」という特徴的斉 な環境下で反応が進行するため、通常の不斉反応ではみられない興味深い反応性や選択性を示します。合4.触媒には金属を使用しないメタルフリー触媒である、有機分子触媒を使用し、水系、常温・常圧での反応が可能となります。成5.触媒は分離、回収が容易になり、再使用が可能であることや連続フロー合成への展開をが可能なため、環境に配慮した不斉合成を行うことができます。

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