2021研究シーズ集_211012
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超小型高出力レーザー装置の        実現を目指します 実用化イメージ、想定される用途・衛星用スラスターシステム(姿勢制御や軌道微修正)・燃焼装置(発電機等)の燃焼点火プラグ・光加工装置(3次元プリンタ等)の加工用レーザー・高臨場感ディスプレイ企業等への提案この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。特にレーザー光源装置の技術を持つ企業との共同研究等を希望します。電気・電子情報工学系 スピン・エレクトロニクスグループhttp://www.spin.ee.tut.ac.jp/永久磁石により小電流パルスでスイッチ動作可能とする実験結果実用化に向けた課題・ピークパワー1MW級のレーザー装置を実現したい・本システム用レーザー・ユニットの構築・本システム光源用制御装置や外部磁場を付与する装置との統合優位性・装置が小型になります(1/1000程度)・時間幅が短いパルスが得られます(高出力が可能)・レーザー装置が安価になりますキーワードキーワードキーワードキーワードスピン、磁気光学Qスイッチ、磁気ガーネット、マイクロチップ固体レーザー、パルスレーザー素子−094−研究段階研究段階研究段階研究段階基礎基礎基礎基礎実証実用化準備実証実用化準備実証実用化準備実証実用化準備従来のQスイッチとの違い材料・ナノテク材料・ナノテク材料・ナノテク材料・ナノテク磁気ドメイン駆動型の 高出力薄膜Qスイッチレーザーの開発電気・電子情報工学系後藤 太一 助教研究者情報:https://researchmap.jp/taichigoto概要高出力、高繰り返し、高安定な小型レーザーは、日々の製造プロセスを、よりシンプルで、低コスト、スピーディーなものに変えうると期待されていますが、レーザーが出るタイミングや、繰り返し回数などが、制御可能で集積化可能な固体レーザー向けのQ(Quality)スイッチ素子は無く、開発が切望されていました。本研究室では、迷路状の磁気ドメインをもつ厚さ190μmの透明磁性材料を用いて、初めて、膜のQスイッチの開発に成功しました。従来技術・電気光学Qスイッチ等は共振器長が長く(cmオーダー)、消費電力が大きい・振動に弱く、安定的な発振のために温度制御が必要・レーザー装置が高価となります特徴特殊な磁性材料のスピンの特性を使う ことで従来cm オーダーだったハイパワー・ パルスレーザー素子をミクロンスケールまで小型化できる技術です。小型永久磁石を、透明磁石材料の近くに設置することで、レーザーパルス発生に必要な電流を、7分の1にまで低減できることを実験によって示し、チップに収まる程度の小型の制御回路で、同機能が実現できることも示しました。

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